Introduction
「僕の夢はミス・フランスになること」
学校で「自分の夢」を教室で発表した9歳の美少年アレックス。クラスメイトから冷やかされてその夢を封印。さらに両親を事故で失い自分を取り戻せなくなって青年になった彼は、夢を叶えた幼馴染のエリアスと偶然再会。エリアスに触発され、忘れかけていた自分の夢に向かって進むことを決意する。それは、男性であることを隠しながら「ミス・フランス」コンテストに臨む、という自分自身を取り戻すための挑戦でもあった…。
主演は、フランスで“ボーダーレスな美女男子モデル”として活躍しているアレクサンドル・ヴェテール。近年ではNetflixオリジナルドラマ「エミリー、パリへ行く」やAmazonプライムドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」などに出演、モデルだけではなく俳優としての魅力もいかんなく発揮している。
監督・脚本は、俳優、脚本家、監督と多彩な才能を発揮するルーベン・アウヴェス。劇場映画の初監督作である『The Gilded Cage(仏題:La cage dorée)』(13未)は、ロッテントマトで88%Freshの高評価を獲得、本作が2作目の劇場公開長編映画である。俳優としては『イヴ・サンローラン』(14)や『あしたは最高のはじまり』(17)などに出演している。本物の「ミス・フランス実行委員会」と提携、美しく華やいだ衣装や厳しい選考の内幕は必見!本当の自分を見つけ、殻を破って内面を磨くことが真の美しさへの一歩であることだと知り、きらびやかなコンテストの中で成長していく主人公。ありのままの自分を勇気をもってさらけ出し、その自分を受け入れる、まさにこの時代に相応しい、可憐でボーダーレスな映画が誕生した!
Story
パリの場末にあるボクシングジムの手伝いをしているアレックス。ある日、アレックスの幼馴染であるエリアスがジムを訪問する。エリアスは幼いころからの夢を叶え、自信にあふれていた。両親を事故で亡くして以来自信を失っていたアレックスはそんなエリアスに触発され、自分の夢へ向かうことを決意する。
その夢とは「ミス・フランスになること」。アレックスの下宿先の、母のような存在である家主のヨランダをはじめ、ドラァグ・クイーンのローラやインド人のお針子など個性的な仲間たちに助けられ、挑戦が始まる。ローラに紹介された地区を仕切る“女王陛下”と呼ばれるボスからは「24時間、寝る時もコルセットを着けて、靴のサイズは普段より小さめの25.5センチ。ペタンコ靴は禁止、普段は12センチヒール、疲れたら8センチ(のヒール)。つけまつげと、谷間メイク。水着用に膨らみを隠す技も学んで」と厳しい指導を受ける。スポーツ選手のエリアスからは精神面を鍛えるアドバイスをもらい、めきめきと美しさをましていくアレックス。地区大会でも過酷な競争を乗り越え、夢が少しずつ現実になっていく…。
コンテストでの厳しい戦いの中にも夢だった美しく華やいだ衣装を纏い輝くアレックス。その中でも“真の美しさ”“本当の自分”を見つけようともがき悩んでいく。そして運命を変える時が訪れる。その時アレックスがとった行動とは…。Cast
アレクサンドル・ヴェテール | アレックス
Alexandre Wetter – ALEX
1986年4月12日、フランス・ヴァール県出身。高校卒業後は視覚芸術を学び、パリでジェンダーレスモデルとして活躍。2016年、ジャン=ポール・ゴルチエのショーに出たことをきっかけに、TVドラマを中心に俳優としても活動する。Netflixオリジナルドラマ「エミリー、パリへ行く」(シーズン1第5話)やAmazonプライムドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」などに出演しており、本作で商業長編映画の初主演となる。
パスカル・アルビロ | アマンダ
Pascale Arbillot – AMANDA
1970年4月17日、フランス・パリ出身。金融業界の両親の元に育ち、政治学を学んだあと監査法人司書として働いていたが、1993年女優デビュー。ウディ・アレンによる演劇作品「Adultères(原題)」(06)をきっかけに、『みんな誰かの愛しい人』のアニエス・ジャウイ監督に見出される。主な映画出演作に、フランソワ・オゾン監督の短編集「Un lever de rideau et autres histoires(原題)」(07)、『ボヴァリー夫人とパン屋』(14)、第30回東京国際映画祭で上映された『マリリンヌ』(17/劇場未公開)、『パリの家族たち』(18)、Netflixオリジナル映画『ロストブレット 窮地のカーチェイス』(20)、ヤン・クーネン監督の新作「Mon cousin(原題)」(20)などがある。
イザベル・ナンティ | ヨランダ
Isabelle Nanty – YOLANDE
1962年1月21日、フランス・ムーズ県出身。演劇学校クールフロランで教鞭を取ったのちに出演した『ダニエルばあちゃん』(90)と『アメリ』(01)、『巴里の恋愛協奏曲(コンチェルト)』(03)でセザール賞に3度ノミネート。女優だけでなく、脚本家、劇場監督としても知られる。ほか、主な出演作にクロード・ルルーシュ監督作「La Belle Histoire(原題)」(92)、『おかしなおかしな訪問者』(92)、『ミッション・クレオパトラ』(02)、『プレイヤー』(12)、『ママはレスリング・クイーン』(13)『ファヒム パリが見た奇跡』(19)などがある。
ティボール・ド・モンタレンベール | ローラ
Thibault de Montalembert – Lola
1962年2月10日、フランス・マイエンヌ県出身。コメディ・フランセーズ所属。アルノー・デプレシャン監督初期三作品『二十歳の死』(91)『魂を救え!』(92)『そして僕は恋をする』(96)に参加。フランスでは、主にTVシリーズ「トンネル」(〜シーズン2)、「エージェント物語」(〜シーズン3)の人気俳優、およびヒュー・グラントのフランス語版公式吹き替え声優として知られる。ほか、主な出演作に『ラブetc.』(96)、『ポルノグラフ』(01)、『オーロラ』(06)、『ショコラ ~君がいて、僕がいる~』(15)、『背徳と貴婦人』(16)がある。
ステフィ・セルマ | パカ
Stefi Celma – Paca
1986年10月 9日、フランス・パリ出身。主な出演作はTVシリーズ「エージェント物語」」(〜シーズン3)、『ザ・スクワッド』(17)など。
クレア・チュスト | ダフネ
Claire Chust – Daphné
1992年、フランス・セーヌ=エ=マルヌ県出身。ソルボンヌ・ヌーヴェル大学にて科学学士号を取得後、ブール=ラ=レーヌ音楽院で演劇を学ぶ。その後、TVドラマ、ショートフィルムを中心に多くのコメディ作品に出演。公開待機作に、ジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作「Big Bug(原題)」(21)など。
クエンティン・フォーレ
| エリアス・ナイム
| エリアス・ナイム
Quentin Faure – Elias Naïm
TVでの活躍が多く、映画の出演作は『フレンチ・ラン』(17)、『社会の片隅で』(19年のフランス映画祭にて上映)、セドリック・クラピッシュ監督の新作『パリのどこかで、あなたと』(19)など。
Staff
ルーベン・アウヴェス | 監督・原案・共同脚本
Ruben Alves – Director & Draft
ユーゴ・ジェラン | プロデューサー
Hugo Gélin – Producer
ランバート | 音楽
Lambert – Music
ルーベン・アウヴェス | 監督・原案・共同脚本
Ruben Alves – Director & Draft
1980年1月9日、フランス・パリ出身。両親はポルトガル移民。20歳で俳優デビュー、2002年に短編映画で監督デビュー。2013年、両親をモデルにした初長編監督作「La cage dourée(原題)」がフランスとポルトガルで大ヒットし、現在も2カ国で俳優、脚本家、映画監督として活躍している。俳優としても『イヴ・サンローラン』(14)や『あしたは最高のはじまり』(17)に出演しており、『MISS ミス・フランスになりたい!』は2作目の長編監督作となる。
ユーゴ・ジェラン | プロデューサー
Hugo Gélin – Producer
1980年5月4日、フランス・パリ出身。祖父は名優ダニエル・ジェラン、父は俳優・プロデューサーのグザヴィエ・ジェランという名門一家に育つ。CM制作を経て短編を監督。2008年、自身の制作会社Zazi Filmsを設立。監督・脚本・プロデュースを務めた初の長編作品『Comme des frères』(2012)は、第38回セザール賞で新人監督作品賞と有望若手男優賞(ピエール・ニネ)にノミネートされ、高く評価された。長編2作目『あしたは最高のはじまり』(16)は、本国フランスで8週連続トップ10入りを果たし大ヒットを記録。長編3作目となる『ラブ・セカンド・サイト』は、フランスの映画サイト「ALLOCINE」で発表された2010年代公開のロマンティック・コメディ映画ランキングで1位を獲得、2021年5月に日本でも劇場公開予定。
ランバート | 音楽
Lambert – Music
本名、年齢、生年月日、出生国は非公表の、ベルリンを拠点に活動する異色の作曲家・ピアニスト。約3年前、YouTubeに「Lambert Rework」として突如登場し、ピアノカバーを公開。仮面の姿、アーティスティックな映像、そして哀しく心に迫るピアノが話題に。ライブでも過去一度も仮面をとることなく演奏するスタイル。ベルリンのインディ・レーベルから2014年に『Lambert』2015年に『Stay in the Dark』をリリース。2020年、クラシック最高峰Decca Records Group新レーベルMercury KXからメジャーデビュー。ニュー・アルバム「OTHER」(発売元:ユニバーサル ミュージック合同会社)がデジタル配信にて2021.1.29発売予定
ルーベン・アウヴェス監督 インタビュー
――“ミス・フランスになりたい男性”というアイデアはどこから来たのですか?
「身近に性転換をしている人がいて、何年もの間、トランスジェンダーを主人公にアイデンティティについて語りたいと思い、脚本に取り組んでいましたが上手くいきませんでした。そんな時、当時モデルだったアレクサンドル・ヴェテールと出会いました。とあるテレビドラマに出演する俳優をInstagramで探しているときに見つけたのです。彼が男性のルックスから女性のルックスへと自然に変貌していく様子を見て感銘を受けました。私は、彼にInstagramのアカウントを通じて、女性としてどのように自分を表現したいのかを尋ねました。また、将来的に性転換を考えているかどうかも尋ねたのですが、彼にそのつもりはありませんでした。彼は、女性になりたいわけではなく、自分自身の中の女性的な部分を強く感じているだけだからです。彼がきっかけとなり、それまで考えていたトランスジェンダーというテーマではなく、アンドロギュノス的なテーマを扱うことに決めたのです。脚本を書いている時、私はアレクサンドルに、女らしさとの真髄とはなんだろう?と尋ねると、彼は“マリアンヌ”と答えました。マリアンヌとは、フランスの象徴です。そこからミス・フランスを夢見る少年の物語が始まりました」
――ミス・フランスを選出するコンテストのような、いわゆる“ミスコン”は、ルッキイズムの観点などから近年、批判を浴びていますね。
「ミスコン(ミス・コンテスト)という馴染みのあるイベントを通して、私は、本当の自分を見つけるという普遍的なテーマを深めたいと思ったのです。主人公のアレックスを始め登場人物たちは、ありきたりの社会規範には収まりたくない人たちです。一方、ミスコンは、極端なほどに規定がある世界です。“ミス・フランス”になるためには、身長や体重などいろいろな美の規範を満たしていなければならず、彼らはそれに挑む。そういった世界に男性を紛れ込ませることは、ある種、その美の規範を批判することでもありました。しかし、この映画は、政治的な映画ではありあません。ミス・フランスを批判する映画でもありません。批判しているのは、“美の独裁”です。さらに、男性と女性という2つの視点からしか捉えられていなかった世界を壊して、作品に現代性を吹き込むことはとても楽しいことでした」
「身近に性転換をしている人がいて、何年もの間、トランスジェンダーを主人公にアイデンティティについて語りたいと思い、脚本に取り組んでいましたが上手くいきませんでした。そんな時、当時モデルだったアレクサンドル・ヴェテールと出会いました。とあるテレビドラマに出演する俳優をInstagramで探しているときに見つけたのです。彼が男性のルックスから女性のルックスへと自然に変貌していく様子を見て感銘を受けました。私は、彼にInstagramのアカウントを通じて、女性としてどのように自分を表現したいのかを尋ねました。また、将来的に性転換を考えているかどうかも尋ねたのですが、彼にそのつもりはありませんでした。彼は、女性になりたいわけではなく、自分自身の中の女性的な部分を強く感じているだけだからです。彼がきっかけとなり、それまで考えていたトランスジェンダーというテーマではなく、アンドロギュノス的なテーマを扱うことに決めたのです。脚本を書いている時、私はアレクサンドルに、女らしさとの真髄とはなんだろう?と尋ねると、彼は“マリアンヌ”と答えました。マリアンヌとは、フランスの象徴です。そこからミス・フランスを夢見る少年の物語が始まりました」
――ミス・フランスを選出するコンテストのような、いわゆる“ミスコン”は、ルッキイズムの観点などから近年、批判を浴びていますね。
「ミスコン(ミス・コンテスト)という馴染みのあるイベントを通して、私は、本当の自分を見つけるという普遍的なテーマを深めたいと思ったのです。主人公のアレックスを始め登場人物たちは、ありきたりの社会規範には収まりたくない人たちです。一方、ミスコンは、極端なほどに規定がある世界です。“ミス・フランス”になるためには、身長や体重などいろいろな美の規範を満たしていなければならず、彼らはそれに挑む。そういった世界に男性を紛れ込ませることは、ある種、その美の規範を批判することでもありました。しかし、この映画は、政治的な映画ではありあません。ミス・フランスを批判する映画でもありません。批判しているのは、“美の独裁”です。さらに、男性と女性という2つの視点からしか捉えられていなかった世界を壊して、作品に現代性を吹き込むことはとても楽しいことでした」
アレクサンドル・ヴェテール インタビュー
――あなたは、俳優になる前、ジャン・ポール=ゴルチエのレディース・コレクションに出演してモデルとして成功しました。女性的な装いや化粧をすることが、自分らしい表現方法だと自覚したのは、どういうきっかけだったのでしょうか。
「確信したのは、造形美術の勉強をするために、私が生まれた南フランスの小さな村を離れた時ですね。子供の頃から女装をすることに喜びを感じていましたが、目立ちたくなかったので、お祭りなどのイベントの時しか女装はしませんでした。でも、村を出て芸術の世界に入ったことで、自分が安全な場所にいると思えるようになりました。芸術の世界こそが、偏見にさらされず自分自身であることが許される寛容な世界であると気がついたからです。誰かが私の写真を撮り、それがきっかけでモデルにならないかというオファーがきました。自分のやりたいことができるようになり、そこに意味を見出すことができるようになりました」
――ルッキイズムは今日では批判の対象です。外見の美しさは、あなたの大きな武器であることは間違いないと思いますが、美しいことで居心地の悪さを感じることはありますか?
「私は、自分のことを美しいと思ったことは一度もありません。どう言葉にしたらいいかわかりませんが……私は偶然モデルになりましたが、何をするにしても、自分の体験を通してアイデンティティを深めていくというアプローチをしているようなものなのです。自分で考え抜いてアプローチしているので、しっかりとした基盤があります。なので、もしそれが他人に気に入られなくても、また美しいと思われなくても、それはどうでもいいことなんです。確かに、生まれもった顔やルックスはありますが、それを使っているのは“自分”なのです。オリジナリティがなければ、誰の興味も惹かないでしょう。私が興味を持っているのは、いわゆる男性的な美しさではありません。けれどそれを自分のものにしたことによって私の力になりました」
――最近、トランスジェンダーをヘテロセクシャルの女優が演じようとし、批判を浴び、降板したというケースが続きました。この議論についてはどう思いますか?
「自分にはまったく似てない他人の視線を通じて、物事をみることは必要だと思います。そうでないと、自分自身を狭いところに閉じ込めてしまうことになり、最悪の結果をもたらします。別の人間を演じることができるというのが俳優の本質です。ヘテロセクシャルの女性だからトランスジェンダーの役が演じられないのであれば、女優はパン職人の役も演じられないことになります。ジェンダーに閉じ込めることはよくない。しかも、そうした行為は、トランスジェンダーをトランスジェンダーの枠組みの中に推し込めてしまうことになりかねない。議論が起こること自体はとても良いことだと思いますが、極端に走るのは危険だと思います。多様性を重視しなければならないことは確かです。多様性こそが、社会を豊かにしてくれます。差違があるからこそ、社会は豊かなのです」
「確信したのは、造形美術の勉強をするために、私が生まれた南フランスの小さな村を離れた時ですね。子供の頃から女装をすることに喜びを感じていましたが、目立ちたくなかったので、お祭りなどのイベントの時しか女装はしませんでした。でも、村を出て芸術の世界に入ったことで、自分が安全な場所にいると思えるようになりました。芸術の世界こそが、偏見にさらされず自分自身であることが許される寛容な世界であると気がついたからです。誰かが私の写真を撮り、それがきっかけでモデルにならないかというオファーがきました。自分のやりたいことができるようになり、そこに意味を見出すことができるようになりました」
――ルッキイズムは今日では批判の対象です。外見の美しさは、あなたの大きな武器であることは間違いないと思いますが、美しいことで居心地の悪さを感じることはありますか?
「私は、自分のことを美しいと思ったことは一度もありません。どう言葉にしたらいいかわかりませんが……私は偶然モデルになりましたが、何をするにしても、自分の体験を通してアイデンティティを深めていくというアプローチをしているようなものなのです。自分で考え抜いてアプローチしているので、しっかりとした基盤があります。なので、もしそれが他人に気に入られなくても、また美しいと思われなくても、それはどうでもいいことなんです。確かに、生まれもった顔やルックスはありますが、それを使っているのは“自分”なのです。オリジナリティがなければ、誰の興味も惹かないでしょう。私が興味を持っているのは、いわゆる男性的な美しさではありません。けれどそれを自分のものにしたことによって私の力になりました」
――最近、トランスジェンダーをヘテロセクシャルの女優が演じようとし、批判を浴び、降板したというケースが続きました。この議論についてはどう思いますか?
「自分にはまったく似てない他人の視線を通じて、物事をみることは必要だと思います。そうでないと、自分自身を狭いところに閉じ込めてしまうことになり、最悪の結果をもたらします。別の人間を演じることができるというのが俳優の本質です。ヘテロセクシャルの女性だからトランスジェンダーの役が演じられないのであれば、女優はパン職人の役も演じられないことになります。ジェンダーに閉じ込めることはよくない。しかも、そうした行為は、トランスジェンダーをトランスジェンダーの枠組みの中に推し込めてしまうことになりかねない。議論が起こること自体はとても良いことだと思いますが、極端に走るのは危険だと思います。多様性を重視しなければならないことは確かです。多様性こそが、社会を豊かにしてくれます。差違があるからこそ、社会は豊かなのです」